道路が冠水したとき、車はどこまで大丈夫?水深ごとの危険性やエンジン停止時の対処法、水没した車で絶対にやってはいけないこと、修理・保険の注意点を解説。福岡市東区のDr.Car・Fieldが、冠水時に知っておきたい安全対策を紹介します。
大雨や台風の季節になると、道路に水がたまり、普段は問題なく通れる道でも冠水してしまうことがあります。通勤や買い物の途中で道路が冠水しているのを見つけたとき、「この程度の水深なら通れるだろう」「前の車が進んでいるから大丈夫だろう」と考えてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、車は水の中を走るように設計されているわけではありません。見た目には浅い水たまりでも、走行速度や車両の形状、道路の状態によっては、エンジンや電気系統に深刻なダメージを受ける可能性があります。
さらに、冠水した道路では水深が分かりにくく、急激に水位が上がったり、道路の端や側溝が見えなくなったりする危険もあります。車が動かなくなるだけでなく、運転者や同乗者の命に関わる事態につながることもあるため、十分な注意が必要です。
この記事では、道路が冠水したときに車はどこまで大丈夫なのか、水深ごとの危険性、冠水路に入ってしまったときの対処法、車内に水が入った場合の脱出方法、浸水後の修理や保険の考え方まで詳しく解説します。
福岡市東区で中古車販売・新車販売・車検・修理・板金塗装などを行うDr.Car・Fieldが、いざというときに知っておきたい車の冠水対策をご紹介します。
1. 道路が冠水したとき、車はどこまで大丈夫?
最初に知っておきたいのは、冠水した道路に安全に進入できる水深を、一律に何cmと決めることはできないということです。
車の最低地上高、エンジンの吸気口の位置、電気部品の配置、走行速度、道路の勾配、水の流れなどによって危険性は変わります。同じ水深でも、車種や走行条件によって結果が異なるためです。
国土交通省も、水深が車両の床面を超えると、エンジンや電気装置などに不具合が発生するおそれがあると注意喚起しています。また、水深が床面より低くても、走行速度によって巻き上げられた水が吸気口に入り、エンジンが停止する危険があります。
そのため、冠水した道路を見つけたら「何cmまでなら通れるか」と考えるよりも、冠水路には安易に進入せず、安全な場所から迂回することを基本にしてください。
水深ごとの危険性を知っておこう
以下は、水深と車への影響を理解するための目安です。安全に走行できる水深を保証する数値ではありません。
| 水深の目安 | 車への影響・注意点 |
|---|---|
| 数cm程度 | 路面の穴や段差、強い水はね、タイヤのグリップ低下などに注意 |
| 10cm前後 | 車種や速度によっては、フロントバンパー周辺から水を巻き上げることがある |
| 20〜30cm程度 | バンパーや車体下部、エンジンルームへの浸水リスクが高まり、車種によっては走行不能になるおそれ |
| 30〜50cm程度 | 車内への浸水、電装系の故障、エンジン停止、車体の浮きなどの重大な危険がある |
| 50〜60cm程度 | 一般的な乗用車では非常に危険。車内への浸水や脱出困難につながる可能性がある |
| ドアの高さの半分を超える水深 | 外側からの水圧によって、車内からドアを開けることが極めて困難になるおそれ |
※上記は危険性を理解するための概略です。水深だけで安全性を判断しないでください。車高や形状、流速、路面状況などにより、より浅い水深でも重大な事故につながる可能性があります。
JAFの冠水路走行テストでは、セダンタイプの車両を使用し、水深30cmでは走行できた条件があった一方、水深60cmでは時速10kmでも途中でエンジンが停止しました。ただし、これは特定の条件で行われたテスト結果であり、実際の冠水路を走行してよいという意味ではありません。https://jaf.or.jp/common/attention/flood
水深が浅く見えても安心できない理由
冠水した道路では、水面によって路面の状態が見えなくなります。
例えば、道路の中央が少し低くなっていたり、マンホールのふたが外れていたり、側溝が隠れていたりする可能性があります。水深が一定ではなく、進むにつれて急に深くなることもあります。
また、道路にたまった水が静かに見えても、実際には強い流れが発生していることがあります。水が流れている場合は、車が横方向に押されたり、道路外へ流されたりする危険もあります。
「前の車が通れたから自分の車も大丈夫」とは限りません。前の車と自分の車では、最低地上高や吸気口の位置が異なる可能性があるためです。
水深が分からない道路は、通れるかどうかを試す場所ではありません。 安全に迂回できる道を選び、冠水が解消されるまで無理に進入しないことが重要です。
2. 車のどの部分まで水が来ると危険なのか?
冠水時には、道路の水深だけでなく、車のどの部分まで水が達しているかも重要です。ここでは、車の各部位と浸水によるリスクを確認します。
① タイヤの下部・ホイール付近
タイヤの下部が水に浸かる程度でも、路面の状況によっては注意が必要です。
水たまりの下に深い穴や段差があると、タイヤが落ち込んだり、ホイールやタイヤを損傷したりする可能性があります。また、道路に流れがある場合は、タイヤが路面をしっかり捉えられず、車が不安定になることがあります。
タイヤの半分程度まで水が達している場合は、車種や路面によってリスクが大きく変わります。水深だけを頼りに進入しないでください。
② バンパーの下部
フロントバンパーの下部に水が達すると、走行中に水を押し分けたり、前方に水を巻き上げたりすることがあります。
ゆっくり走れば必ず安全になるわけではありません。車が進むことで水が波立ち、実際の水深以上に高い位置へ水がかかる場合があるからです。
特に、車高の低いスポーツカーやエアロパーツを装着した車は、車体下部が水に接触しやすくなります。
③ フロントグリル・エンジンの吸気口付近
特に注意したいのが、エンジンに空気を取り込む吸気系統です。
ガソリン車やディーゼル車のエンジンは、燃焼に必要な空気を取り込んで動いています。冠水路を走行して大量の水を巻き上げると、吸気口から水を吸い込むおそれがあります。
エンジン内部に水が入り込むと、通常の空気とは異なり、水を圧縮できないため、重大な内部損傷につながる可能性があります。いわゆるウォーターハンマーと呼ばれる現象が発生すると、エンジンの修理費用が高額になることもあります。
吸気口の位置は車種によって異なり、外から簡単に判断できるとは限りません。そのため、「グリルまで水が来ていないから大丈夫」とは考えないでください。
④ マフラー付近
マフラーや排気管が水に浸かると、排気の流れが妨げられ、エンジン停止などにつながる可能性があります。
ただし、マフラーの位置まで水が来たら必ずエンジンが停止する、という単純なものではありません。水深、排気系統の状態、エンジンの運転状況などが影響します。
重要なのは、エンジンが動いているからといって、冠水路を進み続けてよいわけではないという点です。車が動いていても、吸気系統や電装系統にダメージを受けている可能性があります。
⑤ ドアの下端・車内の床面
車の床面付近まで水が達すると、車内への浸水や電気系統への影響が心配されます。
フロアカーペットの下には配線やコネクター、電子制御に関係する部品などが配置されている車種もあります。見た目ではカーペットの表面が濡れていなくても、床下や内装材の内部に水が入り込んでいる可能性があります。
車内に水が入ってきた場合は、すでに危険な状態と考え、無理な走行を続けないでください。
⑥ ドアの高さの半分を超える水深
この状態では、車内からドアを開けることが極めて困難になるおそれがあります。
車外の水圧がドアにかかり、車内から押し開けることが難しくなるためです。水位がさらに上がると、パワーウインドウや電気式ドアロックなどが正常に作動しなくなる可能性もあります。
この段階まで水が上がる前に、危険を感じたら早めに安全な場所へ避難することが大切です。
3. 冠水した道路に遭遇したときの正しい対応
大雨の中で冠水路に遭遇したら、最も大切なのは、無理に通り抜けようとしないことです。
迂回できる場合は必ず安全なルートを選ぶ
道路が冠水しているときは、引き返すか、安全な迂回路を探してください。
特に注意したいのは、次のような場所です。
アンダーパスや立体交差の低い部分
高架下や鉄道のガード下
川沿い、海岸沿い、河川敷に近い道路
周囲より低くなっている道路
排水が追いついていない市街地の道路
山間部の谷沿いや水が集まりやすい場所
アンダーパスは周囲より低く、短時間の大雨でも水がたまりやすい場所です。入口の水深が浅く見えても、奥に進むにつれて急に深くなる可能性があります。
冠水した道路に進入する前に、通行止めの表示や警察・道路管理者の案内を確認してください。道路が封鎖されている場合は、絶対に進入しないでください。
前の車についていかない
前の車が進んでいると、自分も通れると思ってしまいがちです。しかし、前の車の通過実績は安全を保証しません。
車種、タイヤサイズ、最低地上高、吸気口の位置などが異なるうえ、前の車が通過した後に水位が上がることもあります。
冠水した道路を通り抜けるかどうかは、周囲の車の動きではなく、自分自身の安全を基準に判断しましょう。
強い雨の中では無理に移動しない
冠水が進行しているときは、短時間で水位が変わることがあります。
目的地に急いでいる場合でも、車での移動を中止し、安全な建物などに避難する判断が必要です。自治体から避難情報が出ている場合は、自治体や警察、消防などの指示に従ってください。
ただし、すでに周囲が冠水している場合、車で避難しようとすること自体が危険になる場合があります。水位が上がってから無理に移動するのではなく、早い段階で安全を確保することが重要です。
4. 走行中に冠水してしまったときの緊急対処法
注意していても、突然の大雨や道路の構造によって、気付かないうちに冠水路へ入ってしまうことがあります。
その場合は、パニックにならず、周囲の状況と車の状態を確認しながら行動してください。
車が動いている場合
冠水したことに気付いたら、まず周囲の安全を確認します。水深が分からず、先の道路も冠水している場合は、無理に進み続けないでください。
安全に停止できる場所が近くにあり、そこまで移動しても危険が増さない場合は、慎重に車を止めます。ただし、水位が急上昇している、車が流されそう、周囲に安全な場所がないなどの場合は、独断で走行を続けず、緊急機関の指示を仰いでください。
水が車内に入り始めている場合や、エンジンが停止しそうな場合は、車両の保全よりも人命を優先してください。
エンジンが停止した場合
冠水路でエンジンが停止した場合は、再始動を何度も試みないでください。
吸気系統に水が入っている場合、再始動によってエンジン内部の損傷が拡大するおそれがあります。電気系統に水が入っている場合も、ショートなどの危険があります。
まずは自分と同乗者の安全を確認し、車外へ避難できるかを判断してください。車内に浸水している場合は、エンジンをかけ直すことよりも脱出を優先します。
冠水した場所で無理に車を押したり、別の車で引っ張ったりすることも避けてください。水流や路面の状況によっては、救助する側も危険にさらされます。
車内に水が入ってきた場合
車内に水が入ってきた場合は、すぐに避難の準備をしてください。
シートベルトを外す。
ドアが開く場合は、周囲の安全を確認して脱出する。
ドアが開かない場合は、窓が開くかを確認する。
窓も開かない場合は、緊急脱出用ハンマーなどを使用する。
脱出できたら、流れのある水に入らず、安全な場所へ移動する。
水位が上がっているときに、車内にとどまって救助を待つことが危険な場合もあります。一方、外へ出ることで強い水流や道路の穴に巻き込まれる危険もあるため、周囲の状況をよく確認してください。
水が濁っていると、道路と側溝の境目やマンホールの位置が分からないことがあります。水の中を歩いて移動するのは非常に危険です。
車内から脱出できない場合
車が水没し始めると、外側からの水圧でドアが開かなくなることがあります。
この場合は、窓を開けられるなら、窓から脱出することを優先します。電気系統が作動しなくなる可能性があるため、浸水が始まったら早めに判断することが重要です。
窓が開かず、脱出用ハンマーがある場合は、製品の説明に従って側面ガラスなどを破壊し、脱出を試みます。ただし、車のガラスには強化ガラスと合わせガラスがあり、合わせガラスは一般的な脱出用ハンマーでは割れない場合があります。車種によって側面ガラスにも合わせガラスが採用されているため、事前に取扱説明書などで確認しておきましょう。
JAFや国土交通省も、水没時の脱出方法や、浸水した車を扱う際の危険性について注意を呼びかけています。
参考:
JAF「自動車が水没したときの対処と脱出方法とは?」 https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-support/faq270
国土交通省「水深が床面を超えたら、もう危険!」 https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003565.html
5. 車が水没したとき、絶対にやってはいけないこと
浸水した車は、見た目に大きな損傷がなくても、内部で重大なトラブルが起きている可能性があります。
① エンジンをかけ直す
これは最も重要な注意点の一つです。
水を吸い込んだエンジンを再始動させると、内部の部品を破損するおそれがあります。また、電気系統のショートや車両火災につながる可能性もあります。
水が引いた後でも、エンジンをかけて状態を確かめようとしないでください。キーを回す、スタートボタンを押す、電源を入れるといった操作も、状況によっては避けるべきです。
② 車内の水が引いたからといって走行する
車内の水がなくなっても、車両が正常に戻ったとは限りません。
フロアカーペットの下やシート内部、配線、コネクターなどに水分が残っている場合があります。時間が経過してから電装系統の不具合が発生する可能性もあります。
ブレーキやエンジン、各種センサーなどへの影響も考えられるため、外観だけで判断せず、整備工場で点検を受けましょう。
③ 濡れた電気部品や高電圧部品を触る
ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)には、高電圧のバッテリーや電気系統が搭載されています。
浸水した車両では、感電やショート、発火などの危険性があるため、むやみに部品を触ったり、分解したりしないでください。
一般の方が自己判断で高電圧部品を扱うのは危険です。車両を安全な状態にするためにも、販売店や整備工場、必要に応じて消防などの専門機関に相談してください。
④ 無理に車を移動させる
水が残っている場所で車を押したり、ロープで引っ張ったりすると、車両が急に動いたり、けん引する車両が流されたりする危険があります。
冠水した場所から車を移動させる必要がある場合は、周囲の安全を確保したうえで、ロードサービスなどに相談しましょう。
国土交通省は、浸水・冠水した車両について、エンジンを始動せず、販売店や整備工場に相談するよう案内しています。https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr09_000100.html
6. 冠水した車はどこまで修理できる?
車が浸水した場合、修理できるかどうかは、水位や浸水時間、車両の構造、損傷した部品などによって異なります。
床面より低い部分が濡れた場合
車の下回りやブレーキ周辺などが水にさらされた場合でも、点検が必要になることがあります。
水の中には泥や砂、道路の汚れなどが含まれているため、乾燥させるだけでは十分ではない場合があります。ブレーキや足回り、各種部品に異常がないかを確認する必要があります。
フロアカーペットまで浸水した場合
車内の床面まで水が入ると、内装材の交換や乾燥、配線の点検などが必要になる可能性があります。
カーペットの下に水分が残ると、カビや臭いの原因になることもあります。また、車種によっては床面付近に電気系統の部品が配置されているため、見た目以上に修理範囲が広くなることがあります。
シートやダッシュボード付近まで水が達した場合
シートや内装部品、電気系統などへの影響が大きくなる可能性があります。
エンジンや制御装置、各種センサーなどに浸水が及んでいる場合、部品交換や詳細な診断が必要です。修理費用が高額になり、車両の価値によっては修理よりも買い替えが現実的になることもあります。
エンジン内部に水が入った場合
エンジン内部に水が入り、重大な損傷が発生した場合は、エンジンの分解修理や載せ替えなどが必要になることがあります。
ただし、エンジンが停止した原因は一つとは限らず、電気系統や排気系統などの問題も考えられます。原因を確認せずに修理内容や費用を決めることはできません。
修理と買い替え、どちらを選ぶべき?
浸水車の修理を検討する際は、単に修理費用だけでなく、修理後の安全性や再発する可能性、車の年式・走行距離、今後必要になる整備費用も考慮することが大切です。
修理見積もりが車両の現在価値に近い場合や、電気系統など広範囲に影響が及んでいる場合は、買い替えも選択肢になります。
一方で、浸水の程度が限定的で、専門的な点検によって必要な修理内容が明確になっている場合は、修理できる可能性もあります。
最終的には、専門家による点検と見積もりを受けたうえで判断しましょう。
7. 車が浸水した場合、保険は使える?
台風や豪雨によって車が冠水した場合、自動車保険で補償される可能性があります。ただし、補償内容は契約している保険の種類や条件によって異なります。
車両保険の補償内容を確認する
一般的に、車両保険では台風や洪水などによる車の損害が補償対象となる場合があります。ただし、契約内容や免責金額、対象となる事故の条件などによって、支払われる保険金が異なります。
「車両保険に加入しているから必ず全額補償される」とは限りません。保険証券や契約内容を確認し、保険会社や代理店に相談してください。
保険会社に連絡する前に確認しておきたいこと
可能であれば、安全を確保したうえで次の内容を記録しておくと、事故状況を説明しやすくなります。
冠水が発生した日時と場所
車がどの程度まで水に浸かったか
車内に水が入ったかどうか
エンジンが停止したかどうか
車両の外観や周囲の状況が分かる写真
車両を移動させた場合は、その理由や状況
ただし、記録や撮影のために危険な場所へ近づくことは避けてください。人命と安全の確保が最優先です。
修理を始める前に相談する
保険を利用する可能性がある場合は、修理を始める前に保険会社へ連絡し、必要な手続きや確認事項を聞いておくと安心です。
車両の状態によっては、保険会社による損害確認や修理工場との調整が必要になる場合があります。
なお、浸水による損害の扱いは契約によって異なるため、具体的な補償の可否や保険金額については、保険会社に確認してください。
8. 冠水による車の故障を防ぐためにできること
大雨や台風による冠水被害は、完全に防げるとは限りません。しかし、日頃から備えておくことで、被害に遭うリスクや緊急時の混乱を減らせます。
ハザードマップを確認しておく
自宅や職場、通勤ルートなどの浸水リスクを事前に確認しておきましょう。
自治体が公開している洪水ハザードマップなどを確認すると、浸水が想定される地域や避難場所を把握しやすくなります。
普段使う道路でも、大雨の際には危険な場所になることがあります。冠水しやすいアンダーパスや低地を把握し、別のルートを考えておくことが重要です。
大雨が予想されるときは車の置き場所にも注意する
浸水が予想される場合は、車を低い場所や地下駐車場などに置いたままにしないよう注意しましょう。
ただし、すでに大雨が降り始め、周囲の道路が冠水している場合は、車を移動させること自体が危険になることがあります。水位が上がってから車を移動させようとせず、早めに安全な駐車場所を検討してください。
緊急脱出用ハンマーを備えておく
万が一、車内から脱出する必要が生じた場合に備え、緊急脱出用ハンマーを用意しておくことも大切です。
ただし、ガラスの種類によっては割れないものもあるため、購入時には対応するガラスの種類や使い方を確認してください。運転席から手が届く位置など、緊急時にすぐ使用できる場所に設置することも重要です。
車内に必要な防災用品を備える
大雨による渋滞や通行止めに備え、飲料水、携帯電話の充電手段、懐中電灯、携帯トイレなどを準備しておくと役立つ場合があります。
ただし、冠水が進んでいる場所で車内にとどまり続けることが安全とは限りません。防災用品はあくまで備えであり、危険を感じたら安全確保と避難を優先してください。
9. 冠水した車を整備工場へ運ぶときの注意点
浸水した車は、外観だけでは損傷の程度を判断できないことがあります。
そのため、エンジンがかからなくなった場合や、車内に水が入った場合は、自走せずにロードサービスや整備工場へ相談しましょう。
連絡するときには、次の情報を伝えると状況を把握してもらいやすくなります。
車種と年式
冠水した場所とおおよその水深
車内に水が入ったかどうか
エンジンが停止したかどうか
現在の車両の位置
周囲の道路が通行可能かどうか
水が引いた後でも、車両を安全に移動できるとは限りません。特にハイブリッド車や電気自動車は、高電圧部品への対応が必要になるため、自己判断で操作せず専門家へ相談してください。
冠水した車の点検では、エンジンだけでなく、電気系統、ブレーキ、足回り、内装、各種制御装置なども確認することが重要です。車両の状態に合わせて、必要な点検や修理を進めましょう。
10. 冠水・浸水についてよくある質問
Q1. 道路の水深が10cm程度なら走行しても大丈夫ですか?
水深が10cm程度に見えても、安全とは限りません。路面の穴や段差、強い水流、車が巻き上げる水などの影響を受ける可能性があります。水深だけで判断せず、冠水路への進入を避けて迂回してください。
Q2. 車のタイヤが半分まで水に浸かったら危険ですか?
危険性が高まる可能性があります。タイヤの大きさや車高、道路の勾配、水の流れなどによって状況は異なります。タイヤが半分まで浸かっている状態を、安全に通過できる目安として考えないでください。
Q3. 冠水した道路をゆっくり走れば大丈夫ですか?
ゆっくり走ることで水を巻き上げる量を抑えられる場合はありますが、冠水路を安全に走行できることを保証するものではありません。路面の状態や水深が分からない場合は、進入せずに迂回することが基本です。
Q4. 車が冠水してエンジンが止まったら、再始動してもよいですか?
再始動はしないでください。エンジン内部への浸水や電気系統の故障などが起きている可能性があり、損傷を拡大させたり、車両火災などにつながったりするおそれがあります。安全を確保したうえで、ロードサービスや整備工場へ相談しましょう。
Q5. 車内の床が少し濡れただけでも修理が必要ですか?
濡れた範囲や浸水した水の量、車両の構造によって異なります。床面付近には配線や電気部品がある車種もあるため、少し濡れただけでも点検を受けることをおすすめします。
Q6. 水が引いたら、そのまま運転して帰ってもよいですか?
おすすめできません。車内や車体下部に水が残っていたり、エンジン、ブレーキ、電気系統などに異常が生じていたりする可能性があります。エンジンをかけずに専門家へ相談してください。
Q7. ハイブリッド車や電気自動車も同じように注意が必要ですか?
はい。ハイブリッド車や電気自動車にも冠水によるリスクがあります。特に高電圧バッテリーや電気系統が搭載されているため、浸水後はむやみに触らず、販売店や専門の整備工場へ相談してください。
Q8. 冠水した車は必ず買い替えなければいけませんか?
必ずしもそうとは限りません。浸水の程度や損傷箇所によっては修理できる場合があります。一方、電気系統やエンジンなど広範囲に損傷がある場合は、修理費用が高額になることもあります。点検と見積もりを受け、修理と買い替えの両方を比較して判断しましょう。
Q9. 冠水した車の修理に自動車保険は使えますか?
契約している車両保険の補償内容によっては、洪水や豪雨による損害が補償対象となる場合があります。免責金額や補償条件などによって異なるため、保険会社や代理店へ確認してください。
Q10. 冠水した道路で車内に水が入ってきたら、どうすればよいですか?
車両の状態と周囲の安全を確認し、脱出できる場合は早めに脱出してください。ドアが開かない場合は窓からの脱出を検討し、窓も開かない場合は緊急脱出用ハンマーなどを使用します。脱出後は水の流れや道路の状況に注意し、安全な場所へ避難してください。
11. まとめ|冠水路は「どこまで大丈夫か」ではなく「入らない判断」が大切
道路が冠水したとき、車がどこまで水に浸かっても大丈夫なのかは、車種や水深、走行速度、路面の状態などによって異なります。
水深が浅く見えても、吸気口から水を吸い込んだり、車内に浸水したり、電気系統が故障したりする可能性があります。さらに、水位が上がると車が動かなくなり、ドアが開かず脱出が難しくなるおそれもあります。
冠水路で大切なのは、無理に通り抜けようとしないことです。
冠水した道路には安易に進入しない
アンダーパスや低い道路を避ける
水深が分からない場所は迂回する
エンジンが停止したら再始動しない
車内に浸水したら人命を優先して避難する
浸水した車は自走させず、専門家に相談する
修理や保険については点検結果と契約内容を確認する
こうした基本を知っておくことで、冠水による車の故障や、命に関わる事故のリスクを減らすことにつながります。
大雨や台風の際は、車の修理費用や移動の予定よりも、まず自分と同乗者の安全を優先してください。
冠水した道路は、車で通り抜けられるかを試す場所ではありません。危険を感じたら進入しない、浸水したら無理に動かさない。この判断が、愛車と大切な命を守ることにつながります。
Dr.Car・Fieldからのお知らせ
福岡市東区の株式会社Dr.Car・Fieldでは、中古車販売・新車販売をはじめ、車検、一般整備、修理、板金塗装、ラッピング、事故時の対応、積載車による車両搬送、保険のご相談など、車に関する幅広いサービスを行っています。
大雨や冠水によって車が動かなくなった場合や、浸水後の点検・修理についてお困りの際は、まず安全を確保し、専門家へご相談ください。車両の状態に応じて、必要な点検や修理についてご案内いたします。
日頃のメンテナンスから、突然のトラブル、車の購入まで、お客様のカーライフをサポートいたします。
株式会社Dr.Car・Field
住所:福岡県福岡市東区多の津4-14-30
電話番号:092-409-7952
営業時間:10:00〜18:00
定休日:毎週月曜日・第1・第3日曜日
公式サイト:https://drcarfield.com/
※冠水・水没時は、車両の状態や周囲の道路状況によって対応が異なります。危険な場所での車両確認や無理な移動は避け、人命の安全を最優先に行動してください。
Dr.Car・Field.
住所:福岡県福岡市東区多の津4丁目14−30
NEW
-
2026.10.16
-
2026.10.16道路が冠水したら車は...道路が冠水したとき、車はどこまで大丈夫?水深ご...
-
2026.10.15福岡 東区 車屋さんD...福岡 東区 車屋さんDr.Car.Field 整備🧰 ニッサ...
-
2026.10.15冠水車はどこまで水が...冠水車はどこまで水が上がると危険なのかを解説。...
-
2026.10.15福岡 東区 車屋さんD...福岡 東区 車屋さんDr.Car.Field 整備🧰 スズキ...
-
2026.10.14中古車の冠水車の見分...中古車の冠水車は、見た目がきれいでも電装系の故...
-
2026.10.08福岡 東区 車屋さんD...福岡 東区 車屋さんDr.Car.Field 整備🧰 トヨタ ...
-
2026.10.08福岡 東区 車屋さんD...福岡 東区 車屋さんDr.Car.Field 在庫入荷🚗 ダ...