🚙 車中泊のときの注意点｜快適で安全に過ごすための完全ガイド | 中古車は福岡県、福岡市の株式会社Dr.Car・Field. | ブログ

ここ数年、キャンプやアウトドアブームとともに「車中泊」を楽しむ人が急増しています。
宿泊費を節約しながら自由に旅ができるスタイルとして注目され、軽自動車からミニバン、SUVまで、さまざまな車種で車中泊を楽しむ人が増えています。

しかし、その一方で「車中泊中のトラブル」や「思わぬ危険」に遭遇するケースも少なくありません。
快適で安全な車中泊を楽しむためには、事前の準備と注意点をしっかり理解しておくことが大切です。

この記事では、車中泊初心者からベテランまで役立つ、安全・快適・法的にも問題のない車中泊のポイントを徹底解説します。

第1章：車中泊はどこでもできるわけではない

● 駐車場所の選び方が最重要

車中泊で最も注意すべきポイントが「駐車場所」です。
コンビニや一般の駐車場に無断で長時間滞在すると、迷惑行為とみなされる場合があります。

基本的に車中泊に向いているのは、以下のような場所です。

• 道の駅（※宿泊禁止でない場所）

• 高速道路のSA・PA

• RVパーク（有料車中泊スポット）

• キャンプ場やオートキャンプサイト

最近では「車中泊OK」と明示している道の駅も増えています。
ただし、道の駅によっては「宿泊禁止」「仮眠のみ可」など利用ルールが異なるため、必ず事前に確認しましょう。

● NG行為に注意

• ゴミを放置する

• 外で調理する

• 夜間に騒ぐ

• 車外にテーブルやイスを広げる

こうした行為は、地元住民や他の利用者に迷惑をかけるだけでなく、車中泊全体のイメージを悪化させます。

第2章：車内環境を快適に保つための工夫

● 温度管理がカギ

車中泊で最も辛いのは「暑さ」と「寒さ」です。
エンジンをかけっぱなしでエアコンを使う人もいますが、これは非常に危険。
一酸化炭素中毒やバッテリー上がりの原因になります。

夏の暑さ対策

• サンシェードや断熱シートで窓からの熱を遮断

• 扇風機やポータブルファンを使用

• 窓を少し開けて換気（防虫ネット必須）

冬の寒さ対策

• 寝袋（マミー型）を用意

• 毛布や電気毛布（ポータブル電源使用）

• 結露対策に除湿剤を設置

● 照明の工夫

夜間は小型LEDランタンやUSBライトを使用するのがおすすめです。
車のルームランプをつけっぱなしにするとバッテリーが上がるため避けましょう。

第3章：睡眠の質を高めるための工夫

車中泊でぐっすり眠るためには、水平な場所を選ぶことが第一です。
少しでも傾いていると、頭痛や腰痛の原因になります。

● 快眠のポイント

• 車中泊マットを敷く（段差解消タイプがおすすめ）

• カーテンやシェードで外光を遮断

• 睡眠時はスマホの通知をオフ

• 足を伸ばせる姿勢を確保

また、寝返りを打てないと身体が固まりやすいため、寝袋よりもマット＋掛け布団スタイルが快適なこともあります。

第4章：防犯・安全対策を徹底する

車中泊は一見安全そうに見えても、実際には防犯リスクが存在します。
特に女性の一人旅や、人気の少ない場所では注意が必要です。

● 防犯の基本

• ドアは必ず施錠

• 窓を全開にしない

• 貴重品は目につかない場所に収納

• 車内に人がいるとわかるようにランプを消す

また、駐車中は「明るい場所」「防犯カメラがある場所」を選ぶのもポイントです。
防犯ブザーや簡易アラームを備えておくと安心です。

● エンジンをかけっぱなしにしない理由

一酸化炭素中毒事故は毎年発生しています。
車の下に雪や泥が詰まると排気ガスがこもり、命を落とす危険があります。
眠る前には必ずエンジンを切る・排気口を確認することを習慣にしましょう。

第5章：食事・トイレ・衛生管理のポイント

● 食事の工夫

車中泊では、ガスコンロや火気の使用は避けるのが基本です。
安全のため、調理はキャンプ場や外の炊事場で行うのが理想です。

おすすめは以下のような“簡易食”です。

• コンビニのレンジご飯＋缶詰

• カセットコンロ不要のレトルト食品

• お湯だけで作れるスープやカップ麺

また、ゴミは必ず持ち帰るのがマナーです。

● トイレ問題

道の駅やSAに併設されているトイレを利用するのが基本ですが、
夜間に閉鎖される場所もあるため、事前に確認を。

万一に備えて「携帯トイレ」も持っておくと安心です。

● 衛生・入浴

長旅になると気になるのが入浴と衛生面。
近隣の温泉施設や日帰り入浴施設を事前に調べておきましょう。

また、ドライシャンプーやボディシートを活用すれば、
入浴できない日でもスッキリ快適に過ごせます。

第6章：車中泊に必要な持ち物リスト

● 基本装備

• 寝袋または布団・マット

• 枕・ブランケット

• サンシェードまたはカーテン

• 懐中電灯・ランタン

• モバイルバッテリー

• 水・軽食

• ごみ袋

• タオル・ウェットティッシュ

● あると便利なもの

• ポータブル電源

• 冷蔵庫またはクーラーボックス

• 小型扇風機

• 車用網戸

• 折りたたみテーブル

● 緊急時の備え

• 携帯トイレ

• 災害用ラジオ

• 常備薬

• 消火器

• ジャンプスターター（バッテリー上がり対策）

第7章：車中泊で気をつけたい法律とマナー

車中泊そのものは違法ではありません。
しかし、迷惑行為や占有行為にあたる場合、トラブルになる可能性があります。

● 法律面の注意

• 公道や私有地での長時間滞在は禁止

• エンジンかけっぱなしは環境条例違反になる地域も

• ゴミの不法投棄は罰金対象

特に近年、マナー違反の一部利用者が問題視され、
「車中泊禁止」とする施設も増えています。
マナーを守ることが、車中泊文化を守ることにもつながります。

第8章：子どもやペットと一緒に車中泊する場合の注意点

● 子ども連れの場合

• トイレの場所を事前確認

• 子どもの着替えや防寒具を多めに

• 窓の開けすぎ・虫刺されに注意

• 退屈しないようにおもちゃやタブレットを用意

● ペット連れの場合

• 十分な換気と温度管理

• ペットの鳴き声対策

• 糞尿の処理はマナーを守って

• ペット同伴OKの場所を選ぶ

特に夏場は、わずかな温度上昇で熱中症の危険があるため、
「車内放置」は絶対にNGです。

第9章：長期車中泊・旅を計画する際のポイント

● スケジュール管理

長期の旅では、無理のない計画が重要です。
連泊する場合は、2〜3日に一度は宿泊施設で休むことで疲労をリセットできます。

● 車のメンテナンス

• オイルや冷却水のチェック

• タイヤ空気圧

• バッテリー電圧

• エアコンフィルターの清掃

車中泊では、車が「家」であり「命を守る場所」でもあります。
メンテナンスを怠ると旅先でのトラブルにつながります。

第10章：まとめ｜快適で安全な車中泊を楽しもう

車中泊は、うまく工夫すればホテルのように快適で自由な旅を楽しむことができます。
しかし、「どこでも泊まれる」「何をしてもOK」ではありません。
マナーと安全意識を持つことこそが、車中泊の第一歩です。

これから車中泊を始める方は、ぜひこの記事のポイントを参考にして、
安心・快適な旅を楽しんでください。